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Archive[2009/04/27]

SP8ロボットを使おう!(3)

さて、全ての準備が整ったらいよいよビームラインでの測定を行います。
サンプルチェンジャーロボットSPACEやサンプルトレイのセットアップなどはビームラインスタッフが行ってくれますので、当日、ユーザーが特別に準備することはありません。最近はゴニオメーターヘッドの改良などにより従来の測定とロボットによる測定の切換が容易に行えるようになっていますので、例えば午前中に従来の測定、午後からロボットによる測定などと併用することも可能です。今回の測定では、午前中に数個の結晶を従来の方法による測定、午後からロボットによる測定、というように行ってみました。測定方法の切り替えは5分もかからないぐらいで完了します。
ロボットを使用した測定の詳細は構造生物学ビームラインの説明書に書かれていますので詳しくは述べませんが、D-ChaおよびBSSを併用した測定になります。
TrayManager
推奨される測定方法は2-mode測定であり、先に結晶のスクリーニングを行い、その後、無人の自動運転でデータ測定を行うという方法です。実際に行う作業としては、あらかじめD-Chaに登録しておいた測定条件をBSSで読み込み、1つずつ回折チェックを行います。現在のところ各結晶のセンタリングは通常通りBSSで行います。なお、ここでセットしたセンタリング座標はデータベースに登録されるため、2度目以降はセンタリング位置が再現されるため、再度行う必要はありません。

スクリーニングで測定に適した結晶があった場合、ImgViewで出力される測定条件を使うか、またはスクリーニング条件を追加して測定条件を決定し、データ測定をD-Chaで追加していきます。全ての結晶のスクリーニングが終了し、データ測定条件を追加したらいよいよ無人測定に入ります。BSSで自動測定を開始し、ビームラインインターロックのグラフィックパネルでMBSのモードをLOCALからLOCAL+REMOTEにセットすれば後は測定終了を待つだけです。
BLスタッフからの説明があると思いますが、インターロックのMBSモードをLOCAL+REMOTEにしておかないと、万一途中でビームアボートが起こった場合、測定が再開されないので気をつけて下さい。

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