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Archive[2009/04/16]

SP8ロボットを使おう!(2)

SPACEを使うためのツール群が揃ったところでサンプルを凍結させてSPring-8に発送します。
サンプルを凍結しながら測定用のWebインタフェースであるD-Chaにデータを入力するので結晶を詰める作業スペースの近くにネットワークにつながったPCがあった方が便利でしょう。また、D-ChaをSPring-8外から使うためには接続用ユーザーアカウントとクライアント証明書が必要なのでスタッフに申請して取得しておきます。
その他必要なものとして、SPACE専用ピンを作成するためのサンプルループ、凍結用の液体窒素などが必要になります。また、凍結作業前日にドライシッパーへの液体窒素吸着作業が必要になります。作業といっても液体窒素をドライシッパーに満たしておくだけですが、ドライシッパーの吸着材に液体窒素が染み込むのに半日〜1日の余裕をみた方がいいでしょう。冷えていない状態ではまず10Lほど液体窒素をいれておきます。

以上の準備が整ったらいよいよサンプルを凍結させ、SPACE専用トレイに詰めます。
詰めるための手順はここ(http://bioxtal.spring8.or.jp/manuals/preparation_sp_ja.html)にあるので参考にしてください。新型治具(いわゆる液体窒素ジャボ漬け)を使えば慣れれば1個あたり1-2分で可能だと思います。トレイには結晶を51個詰めることが可能です。
なお、液体窒素は結構必要ですのですぐに汲めない環境の場合は余裕を持って用意しておくことをおすすめします。ドライシッパー用に10-15L、凍結作業用にも同じぐらいの量は最低限用意しておきたいところです。

mount

以上の準備が全て整ったらSPring-8に送付します。送付する場合、気を付けることは宅配便の宛先に担当者の内線番号を書いておいた方がよいということです。また、到着時間は午後にしておくとよいでしょう(午前中はスタッフの方がビームタイム切り替えですぐ受け取れない場合があるため)。

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