構造決定してみよう  

これまでの解説で、プログラムのインストールはできた、どんなプログラムがあるかもわかった、でどうやって使うの?っていうところまでたどり着いたと思います。特に構造解析を始めたばかりの学生さんはなんのこっちゃわからんと思います(私もそうでしたから)。
でも、難しいことはとりあえず、プログラムを実際に使ってしまおう!という企画です。最近の構造解析プログラムははっきり言って中身をよく知らなくても使えてしまいます。理論を知らずに、科学者と言えるかーという考え方もあると思いますが、とりあえず一通りの流れを知っておくのは構造解析を理解する上できっと役に立つと思います。

 

そんなわけで、ここからは以前私が構造決定をしたデータを用いて構造解析の流れを解説していきたいと思います。「このプログラムの使い方はおかしい」、「この解説はおかしい」などありましたらどんどん指摘して下さい。

予定  

とりあえず一般的に用いられる構造決定を行います。ここで使うプログラムは可能な限りアカデミックフリーのものを選択する予定です。

を試してみる予定です。最近のトレンドを考えるとS-SAD(硫黄原子による単波長異常分散)法も取り上げたいところですが私はやったことがないので [huh]くにを博士に任せるとします。

横浜市立大構造科学研究室 -- http://www.tsurumi.yokohama-cu.ac.jp/xtal/
橋本博氏による「TRF2-DNA複合体の分子置換」のドキュメントがあります。X線結晶解析の基本、測定した強度ファイルをCCP4iで使う手順から分子置換、精密化を丁寧に解説してあります。その他Xfit、COOTの使い方も。

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