カーネル2.6.27を使う
Vine 4.2でVineSeedのカーネル2.6.27を使うようにしてみます。新しいカーネルを使う理由は様々あると思いますが、私の場合は新しいデバイスドライバが必要だったことと、fastbootパッチを試してみたかったことです。なお、カーネル2.6.27は長期サポートカーネル(Long Time Supported Kernel; LTS)になるそうなので今後しばらくは標準になるのかもしれません。
手順はさほど複雑ではありません。いくつかのパッケージを再構築してインストールするだけです。
場合によってはspecファイルを編集する必要があるので、そのあたりを理解している必要があります。
この操作はひょっとしたら基幹に関わるかもしれません。下手をするとシステムが起動しなくなりますので十分注意してください。
使用したカーネルソース
- kernel-2.6.27-6vl5.src.rpm
必要なパッケージ
新しいカーネルをインストールする際に必要なパッケージです。
- mkinitrd-4.2.1.10-2vl5.src.rpm
- modutils-3.2.2-1vl5.src.rpm
- dietlibc-0.31-1vl5.src.rpm
これらのパッケージを再構築します。
% rpm --rebuild dietlibc-0.31-1vl5.src.rpm # rpm -ivh dietlibc-0.31-1vl5.i386.rpm % rpm --rebuild mkinitrd-4.2.1.10-2vl5.src.rpm % rpm --rebuild modutils-3.2.2-1vl5.src.rpm
構築が成功すればmkinitrdおよびmodutilsをアップグレードインストールします。
カーネルの構築
準備ができたらmkkpkgで再構築します。
このバージョン(2.6.27-6vl5)ではカーネルのインストールにkernel-firmwareが必要になるようですが、kernel-2.6-vl.specファイルではfirmwareを構築するようになっていませんのでspecファイルを編集します。編集後再構築すればいいはずです。
# mkkpkg kernel-2.6.27-6vl5.src.rpm