PyMOL 0.97頃でのインストール  

過去のPyMOLへのAPBSのインストール記録です。多分0.97で適用できますが、electrostatics.pyが手に入らないかも。

表面電荷を描こう!!  

PyMOLでは表面電荷の絵を描くことができます。Graspとは結果が多少違うとかなんとかいろいろあるみたいですが、とりあえず簡単なので私は重宝してます。
ここでは表面電荷を描くためのプラグインのインストール方法を解説します*1
とりあえず必要なものは、

をインストールします。
MALOCはAPBSを使うのに必要です。また、インプットファイルの形式が異なる(?)ためかAPBS 0.4.0では静電ポテンシャルの計算時にエラーで止まりました。マニュアルをよく読んでないのでエラー対応ができません・・・

MALOC  

MALOC (Minimal Abstraction Layer for Object-oriented C) is a small, portable, abstract C environment library for object-oriented C programming. -- MALOCホームページ

ってなわけでMALOCをインストールします。今回はi686用のRPMを使ってさくっとインストールしました。

APBS  

APBS is a software package for the numerical solution of the Poisson-Boltzmann equation, a popular continuum model for describing electrostatic interactions between molecular solutes over a wide range of length scales. -- SourceForge.net

ということらしいです。

electrostatics.py  

$PYMOL_PATH/modules/pymol/wizard/

にコピーします。

PyMOLの設定  

$PYMOL_PATH/modules/pmg_tk/にあるPMGApp.pyの末尾に、

     self.menuBar.addmenuitem('Wizard', 'command', 'Electrostatics',
                              label='Electrostatics',
                              command = lambda: cmd.do("_ wizard electrostatics"))

を追加します。

 

以上で設定は終わりです。

使い方  

まず計算  

  1. PyMOLを起動して通常通り分子を読み込みます
  2. Plugin > APBS toolsを開くとAPBSのダイアログが開きます
  3. APBS Locationタブを開いて、APBS binary locationを指定します
  4. ダイアログ下部に並んでいるコマンドボタンのSet gridをクリック
  5. Run APBSをクリックで計算します(結構時間がかかります)
    • 30秒ぐらい(Pentium4 3.0GHz)で終わったら失敗してます。設定を見直しましょう。

分子表面の表示  

  1. Wizard > Electrostaticsでメイン画面右側にいろいろ出る
  2. 何かをいじると表面が表示される

Electrostaticsで計算領域がずれる  

ChainIDのあるPDBで計算すると、ちゃんとした結果が得られないことがあるようです。
その時はChainIDとかAlternate Conformationを消して計算すれば問題ないみたいです。

*1 Y市立大のH助手に教えてもらった [smile]