阪大蛋白研で行われる蛋白研セミナーのお知らせです。

高難度結晶の分解能向上に秘策はあるか?  

2012-09-03:JPXTALより体裁を修正の上転載

難易度の高い結晶解析を行う際に必ず直面する「結晶の分解能を上げるにはどうしたら良いか?」という問題は,大変重要なことにも関わらず,学会等で十分に議論できる機会が少なくなっているように感じています。そこで,サンプル調整,結晶化,データ収集などプラクティカルな点に特化した蛋白研セミナーを企画しました。12名の先生方を講師にお招きし,テクニカルな面に重点をおいてご講演頂く予定です。

参加登録は不要ですので,ぜひお誘い合わせの上,ご参加頂けますようご案内申し上げます。

開催情報  

場所
大阪大学吹田キャンパス蛋白質研究所本館1階講堂
日時
平成24年9月20日(木)〜21日(金)

タイムテーブル  

2012年9月20日(木)  

時間講演者講演タイトル
13:30所長挨拶
13:40-14:10加藤英明(東大院理)チャネルロドプシンの構造解析を通じて視る脂質キュービック法
14:10-14:40村田武士(千葉大院理)回転分子モーターV1-ATPaseの高分解能結晶作製の秘訣はサンプル調整にあった
休憩
15:00-15:30平田邦生(SPring-8)ポイントをおさえれば分解能はぐんぐん上がる
15:30-16:00山田悠介(KEK-PF)放射光ビームラインのより上手な使い方
休憩
16:20-16:50伊藤(新澤)恭子(兵庫県立大)高分解能構造解析を目指したウシ心筋チトクロム酸化酵素の結晶化
16:50-17:20川上恵典(阪市大複合)光化学系II合体結晶の高分解能化
懇親会

2012年9月21日(金)  

時間講演者講演タイトル
09:30-10:00千田美紀(産総研)クライオプロテクタントを用いた結晶工学的処理によるHelicobacter pylori由来CagA結晶の改善
10:00-10:15田中秀明(阪大蛋白研)抗凍結剤ソーキング条件の最適化による巨大粒子ボルト結晶の分解能の向上
10:15-10:30昆 隆英(阪大蛋白研)結晶化後処理等による分解能向上例ー12Åから2.8Åへ,巨大分子モーターの場合
休憩
10:50-11:20足立伸一(KEK-PF)次世代放射光源ERLと構造生物学
11:20-11:50西野達哉(遺伝研)真核生物核内蛋白質複合体調整と構造解析のコツ
11:50-12:20島村達郎(京大院医)キュービックフェーズ法による膜タンパク質の結晶化