* 解析プログラムのトラブル [#i10ca0c2]
 #floatcontents
 プログラムを使用していたらなぜかうまく動かない、変なエラーが出る、そんなレシピを集めてみました。
 
 * CCP4のプログラム [#w34909bf]
 ** MAPMASKでプログラムが落ちてしまった [#ff0366da]
  ccpmapin - Map section > maxsec : change maxsec and recompile...
 と表示された。
 無理にマップのグリッド分解能を上げたためにおきたのですが、再コンパイルで何とかなるなら何とかしてみよう。
 &color(red){と言う目的で始めて自分の環境では成功したが、やり方を忘れてしまった;-(というわけで以下、一般的な再コンパイルについて。};
 
 *** くにをの知っている方法 -MTZDUMPの場合- [#n5a3a0a6]
 + ソースコードからちゃんと自分のシステム(PC)上でCCP4をビルド(コンパイル)した人限定
 ++ 最初はCCP4ディレクトリのソースコードのとこへ
  $cd $CCP4/src/
 ++ 編集したいソースコードを編集する
 ++ 例えばmtzdumpだとしたらmtzdump.fを好いたように治します(セーブも忘れずに)
  $cp mtzdump.f mtzdump.f_orig
  $vi mtzdump.f
 ++ 出来たらコンパイルします
  $make mtzdump
 ++ 終了!
 
 *** MAPMASKのこと [#k9d680d9]
  $su
  #cd $CCP4/src/mapmask_/     マップマスクは大きいのでディレクトリがある!(通常はfoo.fのみ)
  #cp mapmask.fh mapmask.fh_orig
  #vi mapmask.fh
 
 として件のMAXSEC parameterを書き換える(10倍くらいにしたかな・・・)。
  #cd ../ (あるいは cd $CCP4/src/)
  #make mapmask
 とやれば完成(するはず)。
 
 ** NCSMASKが使えない [#c187cc42]
 NCSMASKを実行したときにunable to open phase fileというエラーメッセージが出て、実行できない。~
 これは、XtalViewのNCSMASKが使用されているためで、XtalViewよりもCCP4が優先されるようにすれば解決します。
 私はとりあえずXtalViewのセットアップを.cshrcから外しました・・・
 
 ** NCONTでNO SOURCE ATOMS SELECTED [#l3ee2bb7]
 #anno2(2010-11-26 : 追加)
 :問題|NCONTで原子の指定が正しいはずなのにNO SOURCE ATOMS SELECTEDエラーが出る~
  The program run with command: ncont XYZIN "foo.pdb" has failed with error message
  NCONT:  NO SOURCE ATOMS SELECTED
 というエラー。
 :解法|PDBSETを使って正しいフォーマットにします。
  % pdbset xyzin refine.pdb xyzout refine_ccp4.pdb <<EOF
  EOF
 ELEMENTカラムを追加されたフォーマットへ変換してくれます。これでエラーが解消されるはずです。
 
 * その他のプログラム [#nfc123c2]
 ** CNSのエラー [#f6d832c4]
 *** CNSでよくわからないエラーが出た [#had8f452]
 [[CNS Error Tips>CNS/CNS Error Tips]]を参考にしてください。
 
 ** SHELXLのエラー [#zc0edd35]
 *** 異方性温度因子導入後のREFINEMENT UNSTABLE [#a726bfd7]
 #anno2(2011-05-30:追加)
 :問題|異方性温度因子を導入後、''REFINEMENT UNSTABLE''エラーが出て停止した。
 :解法|側鎖を大幅に修正(向きを変えるなど)したときに出るようで、その修正した残基の温度因子をリセット(または削除)することで解消されるようです。
 :参照|[[異方性温度因子導入後のモデル修正>SHELXLを使ってみよう#u7fad4b6]]
 :参照|
 - [[異方性温度因子導入後のモデル修正>SHELXLを使ってみよう#u7fad4b6]]
 
 *** ARRAY B TOO SMALL FOR THIS PROBLEM [#z84069af]
 #anno2(2011-05-30:追加)
 :問題|精密化の最後にフルマトリクス精密化を行ったら、''ARRAY B TOO SMALL FOR THIS PROBLEM''エラーで停止した。
 :解法|
 このときは、配列の大きさが不足していますのでプログラム中のパラメータを修正して再コンパイルする必要があります。
 :参照|[[フルマトリクス精密化時のエラー>SHELXL#i4a54361]]
 :参照|
 - [[フルマトリクス精密化時のエラー>SHELXL#i4a54361]]
 
 ** Jmolの分子が表示されない [#r64e7c4b]
 *** 環境 [#dff892a3]
 |~OS      |Microsoft Windows XP SP3|
 |~ブラウザ|Mozilla Firefox 3.0     |
 |~Java    |1.6.0 update 6          |
 
 *** 現象 [#v1e1b686]
 PDBに登録されている化合物を確認できるwwPDBのChemical Component Dictionary(http://remediation.wwpdb.org/downloads.html)でJmolの分子が表示されないことがあります。Internet Explorer 6およびFirefox2では再現しませんでした。~
 Javaコンソールには以下のメッセージが表示されます。
  FileManager.openFile(/data/A/ALA/ALA_ideal.pdb)
  error opening http://remediation.wwpdb.org/data/A/ALA/ALA_ideal.pdb
  java.security.AccessControlException: access denied (java.net.SocketPermission 128.6.225.12:80 connect,resolve)
  openFile(/data/A/ALA/ALA_ideal.pdb) 0 ms
  InterruptedException!
 AccessContorlExceptionがスローされていて原因としてjava.net.SocketPermissionであると示されています。
 
 *** 解決方法 [#q57a8fe2]
 Firefox3でセキュリティポリシーがきつくなったのが原因な気がします。~
 ''C:\Program Files\Java\jre1.6.0_06\lib\security\java.policy''を修正することで解決しました。
  grant {
      ...
      permission java.net.SocketPermission "128.6.225.12", "connect";  <-- 追加
  };
 のようにgrantの中の最終行にSocketPermissionの行を追加した後、Firefoxを再起動したら利用できるようになりました。