* Eee PC 901-Xで遊ぶ [#ea5c6116]
** スペック(メモ) [#vbf2e635]
|~CPU |Intel Atom N270 (1.6GHz HyperThread対応)|
|~Memory |PC2-3200 DDR2 SO-DIMM 1GB(Max 2GB)|
|~HDD |SSD 12G(4GB + 8GB)|
|~Chipset |Intel 945GSE Express + ICH7M|
|~グラフィック |Intel 945GSEチップセット統合|
|~LAN |IEEE 802.11b/g (11n Draft2.0サポート)/Bluetooth/100BASE-TX/10BASE-T(Atheros L1e;ATL1E)|
|~モニター |8.9インチ WIDE SWVGA(1024×600)|
|~外形寸法(WxDxH)|225×175.5×22.7〜39mm,重量:約1.1kg|
** Vine Linuxのインストールと環境構築 [#fc7cb2ab]
#datestamp(2008-09-11)
#anno2(2008-09-11)
最近話題のUMPC(Ultra Mobile PC)のEee PC 901-XにLinuxをインストールしてみました。メインのSSDを使うのも何なので、SDカードにVine Linux 4.2をインストールします。最近流行のeee-Ubuntuじゃないところがポイント⌣~
Eee PCへのインストールでおそらく引っかかるところは、
- ディストリビューションのインストール
- SDカードからのLinuxブート(USBメモリからのブートと同じ)
- ネットワークデバイスの認識
- xorg.confの設定
あたりだと思います。これらが解決できれば別にVine以外のディストリビューションでもインストール可能になると思います。
*** ディストリビューションのインストール [#faa90c00]
考えられるやり方は以下の通り。
+ 別のPCにインストールしてから、その内容をSDカードに丸ごとコピーする
+ USBメモリにインストーラCDの内容をコピーしてUSB起動でインストール
今回は1.のインストール後コピーする方法を採りました。大まかな流れは以下のようになります。
+ Virtual Box上にVine Linuxをインストールし、最低限の環境(Xなど)を構築する
+ initrdをusb-storage対応で再構築
+ 必要なドライバ等のインストール
+ 構造解析プログラムのインストール
+ SDカードへのコピー
こんな感じです。Linuxが起動するようになったらEee PC上で行ってもいいのですが、やっぱり画面が広い方が作業しやすいので&huh;、Virtual Box上で構築します。
*** ネットワークドライバのインストール [#pc51baa1]
ネットワークドライバは自動で認識されないのでインストールします。
まず、有線LANから。有線LANはAtheros L1eというチップでドライバはatl1eです。~
[[ASUS P5KPL-CM>http://support.asus.com/download/download.aspx?product=1&SLanguage=us-en&type=map&model=P5KPL-CM]]からドライバを取得します。少々わかりにくいのですが以下の順で探してみて下さい。
- Driversタブを選択
- Operating SystemでLinuxを選択
そこにあるファイルをダウンロードして使用します。アーカイブ中のL1e_Lanっていうファイルを展開してインストールすればOK。インストール後再起動すればkudzuが自動で認識してくれます。認識後は通常通り設定すれば使えるようになります。
#br
続いて無線LANです。とりあえずドライバのインストールを行いますが、これもドライバ本体およびファームウェアの取得が必要になります(参考:日経Linux 2008年9月号 pp.57-58)。~
[[Ralink社のサポートページ>http://www.ralinktech.com/ralink/Home/Support/Linux.html]]内の''RT2860PCI/mPCI/PCIe/CB(RT2760/RT2790/RT2860)''を選択してファイルをダウンロードします。2008年9月現在でのバージョンは1.7.0.0でした。また、''Firmware RT2860PCI/mPCI/PCIe/CB(RT2760/RT2790/RT2860/RT2890)''からファームウェアもダウンロードしておきます(2008年9月現在でのバージョンは11)。~
ダウンロード後は通常通り展開してインストールします。~
# tar zxvf 2008_0708_RT2860_Linux_STA_v1.7.0.0.tar.bz2
# cd 2008_0708_RT2860_Linux_STA_v1.7.0.0
# make
# make install
でインストールされます。カーネルバージョンなどが違う環境で行う場合は、
# make LINUX_SRC=/lib/modules/2.6.xx-xx/build
# make LINUX_SRC_MODULE=/lib/modules/2.6.xx-xx/kernel/drivers/net/wireless install
で行うようです。~
ドライバをインストールした後、ファームウェアを配置します。
# unzip RT2860_Firmware_V11.zip
# cp RT2860_Firmware_V11/rt2860.bin /lib/firmware
再起動すればkudzuが認識し、eth1に割り当てられます。しかし、実際は''ra0''に割り当てられているようです。
:RT2860STAの設定|
設定ファイルは''/etc/Wireless/RT2860STA/RT2860STA.dat''になります。以下のパラメータを設定しました。
CountryCode=JP
SSID=(アクセスポイントのSSID)
AuthMode=AUTOWEP
EncrypType=WEP
Key1Type=1 (0:16進数でキーを記述、1:平文)
Key1Str=(パスワード)
また、/etc/sysconfig/network-scriptsに起動ファイルを作成します。
:ifcfg-ra0|
DEVICE=ra0
TYPE=Wireless
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
&color(red){modprobe.confではalias eth1 rt2860staとなっていますが、認識は''ra0''みたいです。};気になる場合はmodprobe.confも''alias ra0 rt2860sta''と書き換えてしまいましょう。
ここまでの設定ができたら、無線LANを起動します。
# ifup ra0
ra0のIP情報を検出中... 完了
でネットワークにつながるはずです。
*** 915resolutionの設定 [#c89185fe]
モニタ設定はDDCってので自動設定されるからHorizSync, VertRefreshは削除してもOKのようです。なお、915resolutionはMonitorのModelNameとDeviceのBoardNameを参照するので環境に合わせて設定ファイルを書き換えておきます。
:/etc/X11/xorg.conf|
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
VendorName "EeePC 901-X"
ModelName "LCD Panel 1024x600" <-- ここの1024x600が参照される
Option "dpms"
Section "Device"
Identifier "Videocard0"
Driver "intel"
VendorName "Intel"
BoardName "Intel 945GME" <-- ここの945が参照される