#keywords(DX58SO,Linux,CentOS,Vine)
 * Intel DX58SOマザーボードをLinuxで使う [#s489c0d1]
 たまたまIntel Corei7対応マザーであるIntel DX58SOで組んだPCをセットアップする機会があったのでメモしておきます。
 
 ** 概要 [#g50ef64b]
 MD計算および構造解析用に使用するために&color(green){''CentOS 5.2''};(i386版;割と古い解析関係のプログラムへの影響を考えてx86_64はとりあえず見送りました)のインストールをしてみました。SATA NativeのIDEモードでインストールはすんなりいきましたが、kernel-2.6.18ではネットワークドライバが古いようで、インストール段階ではデバイスを認識しませんでした。なお、DX58SOのネットワークコントローラは10/100/1000BASE-Tの''82567LM''だそうです(マイコミジャーナル -- http://journal.mycom.co.jp/column/motherboard/039/index.html)。~
 MD計算および構造解析用に使用するために&color(green){''CentOS 5.2''};(i386版;割と古い解析関係のプログラムへの影響を考えてx86_64はとりあえず見送りました)のインストールをしてみました。SATA NativeのIDEモードでインストールはすんなりいきましたが、kernel-2.6.18ではネットワークドライバが古いようで、インストール段階ではデバイスを認識しませんでした。なお、DX58SOのネットワークコントローラは10/100/1000BASE-Tの''82567LM''だそうです(マイコミジャーナル -- http://journal.mycom.co.jp/column/motherboard/039/index.html )。~
 調べてみると新しいe1000eドライバが使える((e1000でもOKのようですが))そうなのでIntelのサイトから最新のソースを取得してきてインストールしたところ、認識しました。なおkernel-2.6.27以降なら新しいドライバになっているそうです(未確認)。
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 AMBER8のインストールのために&color(red){''Vine 4.2''};をインストールしてみました。インストールCDの状態ではSATAを認識しないため、インストール時にはBIOSでSATAをIDE Legacyモードにする必要がありました。LegacyモードならIDEとして認識されるため時間はかかりますが((ディスクアクセス速度がかなり遅いです))、インストールは可能です。~
 インストール後、apt-getで更新すればDX58SOのICH10Rも認識可能なAHCIドライバが使用可能になるので、initrdを作成し直せば利用可能になります。なお、hdparm -tで確認したところ120MB/sec程度の読み込み速度になってました。ネットワークドライバはCentOSと同様に認識しないためe1000eドライバをインストールします。
 
 ** インストール手順 [#p7a4b8ee]
 *** AHCIドライバ -- &color(red){Vine 4.2}; [#kc9a55d1]
 SATAをAHCIで使用できるようにするため、initrdにAHCIドライバを組み込みます。Vine 4.2では''kernel-2.6.16-76.40vl4''でAHCIモードでの動作確認を行いましたが、CentOSでは確認してません(CentOS 5.2では標準でIDEモードには対応してました)。~
 initrdイメージファイルの操作方法は[[Linux on USB>どぶお/Linuxで遊ぼう!/Linux on USB]]を参照してください。必要なドライバは''scsi_mod.ko''、''libata.ko''、''ahci.ko''の順で読み込めばいいようで、ata_piix.koは不要でした。ドライバを読み込む前のinitrdの操作はBIOSのDrive ConfigurationでLegacyモードで行い、再起動後はNative AHCIにすればできると思います。結構手間ですが。
 
 :BIOSでのAHCIの設定箇所|
 - Advanced -> Drive Configuration
 -- ATA/IDE Mode [Native] or [Legacy] -- Vine 4.2をインストールするときは''Legacy''にする。その後''Native''
 -- Configure SATA as [IDE] or [AHCI] -- ahci.koを読み込んだ後なら''AHCI''を認識可能
 
 *** ネットワークドライバ -- &color(red){Vine 4.2};、&color(green){CentOS 5.2}; [#l2983f80]
 Intelのサイトからe1000eのアーカイブを取得します。
 - http://downloadcenter.intel.com/Detail_Desc.aspx?agr=Y&DwnldID=15817
 >The e1000e.x.x.x.x.tar.gz is designed to work with the Intel® 82571/2/3/4 PCI-E family of gigabit adapters and 82566/7 controllers.
 
 ってことなのでこれでよさそうですね。
 
 後は通常通り。ビルドするときは、kernel-develやらなんやらいると思います。
 
 :通常の手順|
  % tar zxvf e1000e.0.5.11.2.tar.gz
  % cd e1000e.0.5.11.2
  % cd src
  % make
  # make install
 これでOK。''/lib/modules/2.6.18-92.1.22.el5/kernel/drivers/net/e1000e''が更新されているはずです。
 
 :RPMパッケージを作成する|
 このドライバには親切にもspecファイルが添付されているのでRPMアーカイブを作ることもできます。ただ、RPMだとカーネルをアップデートするたびにe1000eドライバをアンインストールして入れ直す手順が必要なので面倒くさいかも・・・
  % tar zxvf e1000e.0.5.11.2.tar.gz
  % cd e1000e.0.5.11.2
  % rpmbuild -bb e1000e.spec
 でrpm/RPMS/i386に''e1000e-0.5.11.2-1.i386.rpm''ができているはずです。
 
 でも、このPCを設置した部屋、外部とのネットワークが10BASEな気がする((隣の建物とFTPしても500kB/secぐらいしか出ない・・・))・・・&sad;